「連れ子の気持ちっていくら大人が考えてもわからないんだろうな…。」
だって、「まさか自分の親が離婚するなんて。」まさか「新しいお父さんができるなんて。」
これが本音ではないでしょうか。
だから、どれだけ大人の立場から、再婚にするにあたって、子供に配慮しなくてはとか、子供を一番に考えてあげなければといっても、所詮、大人の空想でしかないのかもしれませんね。
だったら、実体験をした子供たちに聞いてみたらよいのでは!
当時は小学生で、上手に言葉にできなかった事でも、今大人になって振り返ってみたら、冷静に思い出されるでしょう。
結婚相談所で出会い、再婚したご夫婦で、今も幸せな日々を送られている方々が沢山お見えです。
そして、小学生だったお子さんは既に成人している方も見えますが、当時の気持ちを伺ってみましたので、参考になさって下さい。
参考:お互い子連れ再婚!バツイチで子連れ同士の私たちが心がけた3つの事
【連れ子の気持ち】母親が再婚する
「お母さんが再婚する」って聞いて、初めにどう思ったの?というい問いに対して、答えは様々です。
もちろん小学生であっても低学年なのか、はたまた中、高学年ともなれば感情の幅も広がってくるでしょう。また、性別も大きく影響しますね。
しかし、連れ子さん話を聞いていると、ある法則に気が付きました。
それは、母親と子供が良好な関係を築けている間柄であることと、時間をかけて子供と再婚相手との中間役を担ってきたこと。
これら2つを徹底しているシングルマザーの子供たちは、母親の再婚をすんなり、もっと言えば「快く」受け入れた子が多いのです。
より具体的に見ていきましょう。
【連れ子の気持ち】小学2年生のゆうこちゃん
ゆうこちゃんは今年大学生になり、一人暮らしを始めます。
幼くして、親の離婚を経験したわけですが、この時、泣いてばかりいるお母さんを見ていてとても辛かったそうです。
「お母さん、私が学校から帰ってきたら笑っていてね。」
このように、お父さんを失った寂しさよりも、お母さんに笑顔になって欲しくて、どうしたら以前の明るいお母さんになってくれるのかを考えていたのだとか。
ですがどうでしょう。「母親」といってもひとりの女性です。
男性に頼っていたいタイプの人もいれば、男前に生きていけるタイプの人もいますよね。ゆうこちゃんのお母さんは前者なのです。
それを知ってか知らずか、ゆうこちゃんは、「お父さんがいた方がいいのかも」=「再婚OK」とすんなり了承。
ゆうこが、ゆうこの気持ちがと何度も口にしたお母さんをよそ目に、心の中ではガッツポーズだったって話してくれたのはつい最近のこと。
「でもね、中学生時代には反抗期ありましたよ(笑)何でしょうね〜意地悪な自分が出てきちゃって、それまで優しくしてくれた新しい父のことも無視したりして。」
でも、これって普通の親子と同じってことですよね。
さらに、母親の再婚話を聞いて、再婚し、生活が始まるときの温度はどれくらいでしたか?と聞いたら70度くらいでしたよって答えてくれました。
そこから上下動はあったけれど、冷え冷え(マイナス温度)になることはありませんでしたとも。
【連れ子の気持ち】小学4年生のともや君
ともや君に3歳年下の妹がいます。2人兄弟で、ともや君が小学校に入学する前に親が離婚し、母親の実家で生活が始まったのです。
「寂しくはなかったですよ。おじいちゃんもおばあちゃんもとても良くしてくれて、転校もしたけれど、そんなに友達も離れるのが辛いとは思わなかったように記憶してます。」
もしかしたら都合の良いように、記憶って変わっちゃうのかもしれませんがとオチまでつけてくださいました。
成人したからこそ笑い話になるのでしょう。
そして、こう続きました。
「当時、妹はまだ2歳で、今の父にとてもなついていたんですよ。毎週ではなかったけれど、良く遊びにも連れて行ってくれる優しいおじさんって言う存在で、そんな日々が3年以上続いていました。」
お母様は再婚に慎重でいらっしゃったのでしょうね。
「父は優しい人でしたが、どこかよそよそしさはあったと思いますよ。そんな気持ちを発散するためなのか、妹をいじめた時期もありましたよ。」
でもこれって、どこにでもある兄弟喧嘩ですし、親が再婚していなかったとしても大なり小なり起こりますから。
おっと!妹さんをいじめたと言っても、パーの手で叩いたり、妹さんの分までお菓子を食べちゃったりと可愛らしいことだったそうです。
ともや君が発散できることか家庭内にあって良かったのかもしれません。
【連れ子の気持ち】小学5年生のかんなちゃん
お母さんが介護職で夜勤もある仕事をしているのですが、かんなちゃんは本を読むことが大好きなので、ひとりの時間も上手に過ごせていました。
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お母さんが離婚したのは10年前のこと。それから母子2人での生活が続いていますので、かんなちゃん自身、どこか同年代の子たちに比べるとしっかりしているお子さんだと言えるでしょう。
そんな折、お母さんから再婚の話を振られ、「いいんじゃない」と答えたそうですが、実はとっても嫌だったのを覚えているのだとか。
なんだか、自分のお家を荒らされちゃうのは、とっても不愉快に直感的に思った、思ったのに「いいんじゃない」と答えてしまったのは、お母さんをガッカリさせたくなかったからだそうです。
それから徐々にお母さんが再婚したい男性ともコミュニケーションが取れるようになり、再婚を心から祝えるようになったのですが、そうなるまでの月日はなんと2年間!
ちょうど中学生になる時に、同じ学区内に引っ越しをして、自分の部屋ももらえたし、苗字が変わりましたが問題なくスムーズだった。
だって苗字が、石田から岩田なっただけなので代わり映えしなかったし(笑)
大人になってお母さんから聞いたのは、
- かんなが懐かないのであれば再婚はしないでおこう。
- 中学生になる時までに決めよう。
- 再婚するのであれば、夜勤はやめよう。
どうやらお母さんには再婚に向けてのスローガンがあったようで。
「再婚するのであれば、ほんの少し生活レベルを上げて、かんなとの時間を大切にしよう」
それともう一つ。
「心置きなくかんながお嫁に行けるようにしよう」
かんなちゃんのお母さんは、先のことまで見据えていたのでしょうね。
【*再婚してもよいのか迷っているあなたへ*】
→シングルマザー保奈美さんが幸せな再婚を成し遂げるために行った3つのこと
まとめ
連れ子の気持ちって、置かれている境遇は様々ですが、お母さんとの絆かしっかりとできているお子さんが、やはり多い!
再婚をする時に子供が感じることは、汲みとれることばかりではないでしょう。
だからこそ、焦らずに時間をかけて進むことが重要です。