今回はバツイチ子持ちの再婚を果たしたYさんと子供ちの思いについて話そうと思います。
ある日の昼下がり、インターフォンの「ピンポーン」の音が事務所に響いて、この瞬間からYさんと長男君との出会いが始まりました。
「はーい」と返事をしながら玄関に駆け寄ると、そこにはお母さんらしき女性と青年の姿がありました。
直感で、「この青年の婚活にお母さんが付いてきたのね」と思った次第です。
余談ですが、親さんだけが相談にいらっしゃることが少なくないのですが、その場合、相談自体をお断りしています。だって、婚活をするのは親ではなくて本人さんでしょ。
ご本人にその気がないのなら私の時間って親御さんの愚痴を聞く時間になっちゃいますからね。
話がそれました・・・。
「こんにちは。ご相談にいらして下さったのですね?」と笑顔でお迎えしつつも、「婚活をお考えの方は?」と伺うと、
「母です。」
キッパリと言い切った青年の目は真剣だったのを今でも覚えています。
【*再婚してもよいのか迷っているあなたへ*】
→シングルマザー保奈美さんが幸せな再婚を成し遂げるために行った3つのこと
バツイチ子持ちで再婚を果たしたYさんと長男の思い
バツイチ子持ちで再婚をしたいと望む人は決して少なくはない中、お子さんがお母さんの再婚を後押しする傾向は上昇中である。
一番多い年齢は、お子さん方が結婚する頃で、子育てもひと段落するので母にも第二の人生を歩いてほしいと願うのです。
それにしては、本日ご来店を下さった、Yさんと長男さんはお若いな~と。
聞けば、長男君は19歳。高校を卒業して働き始めたばかりで、さらに次男君は高校2年なんだとか。
バツイチで子連れでも再婚してほしい!
「バツイチで子連れの母では婚活は難しいのでしょうか?」と、お二人を応接室へ案内をして腰を下ろした瞬間に長男君の口から出た言葉ですが、なんとストレートな質問でしょう。
YesかNoかを迫られている。
結婚相談所ってお金を払えば結婚させてくれる場所だと勘違いをされている方もないわけではないのですが、今回に限っては、「素朴は質問」なんだと思うのですよね。
だって、10代の少年(先ほどまでは青年だと思っていたが、お歳を聞いて少年じゃんと思ってしまって)なら、まだ婚活の右も左もわからないだろうから、このような質問も許せる気がします。
言葉を変えれば、「一般的にどうなのでしょう?」と言いたいのだと思いますが、どちらにせよ答えは、「わかりません」です。
だって、シングルマザーでも多くの人が再婚を果たしているし、籍を入れていないままの人もいるし、あきらめた人も。それぞれの方々を数多く見てきたので、Yさんが再婚できるかどうかなんて私にわかる由もないのです。
とはいえ、長男君が気にしていたのは、自分と弟の存在なんですよね。お母さんの再婚に不利なんじゃないかって。
どこまで良い子なの~ぉ。
この場合、一般論を話しても何のなぐさめにもならないかなと思い、恋愛も婚活もそうだけれど、「タイミング」ってあるんですよとお伝えしました。
引き寄せる力がある人って、同じようなタイミングで、ご希望の方が入会することがあるんですよね。そのまま成婚するって実際なんですよ。
Yさんはどうなのだろう?後ろにいる長男君のパワーが半端ない。
バツイチ子持ち女性の再婚を後押ししたのは長男
バツイチ子持ち女性Yさんの再婚に向けての作戦会議の中で、居住地がお隣の市で年齢は同級生の初婚男性が候補に上がりました。
このHさんはお父さんと2人暮らしで、土地も家もあり、金銭的には何不自由ない方ですが、なぜ独身なのか。縁遠かったのかな?
「そうね~条件的にHさんがYさんのお申し込みをお受けするのかしら?」と、まずもってお見合い自体が成立するのかどうかが心配ではありましたが、ここには紹介をするプロ達が揃っているので、なんなくクリアです。
お見合い当日のYさんの口ぶりでは、長男君にもお母さんがどんな方とお見合いをするのか伝わっている様子でしたし、こちらの心配をよそに、これからのお二人は順調に交際を重ねて、あれよあれよと成婚退会の運びとなったのです。
「あかりさん、一緒になろうと思うよ。」とラインが届いた時には、「あれ?Hさん先走ってない?Yさんの気持ちは付いていけてるの?」と、速攻で電話をしましたから。
今だから言えるけど、お見合いの後に、「Hさん、交際に進むかどうか、お返事はどうしよう?」と伺った時に、「う、う~ん、そうだね、う~ん。」とかなりためらいがあったのです。
まあね、結果良ければと言うけれど、当時は、シングルマザーであることもそうだけれど、Yさんご自身も洒落た雰囲気をお持ちではなかったことが、Hさんをちゅうちょさせたのかなって。
ひとつ言えること!それは、男性は女性に「見た目」を求めている!
結婚相談所のアドバイザーをしていて常に感じることですよ。女性は色気を忘れちゃダメなんですって。
ですが、Yさんには頼もしい助っ人いましたよね、そう、長男君です。
交際中には、一緒に出かけたりもして、Hさんとの親睦を計れたようで、初婚で子供のいないHさんにとって、新鮮であり愛おしい存在になったようです。
Hさんの口から「子供たちが」と聞いた時には私の胸がキュンとしましたよ。だって、シングルマザーと結婚しなければ子供を育てる経験をすることなく歳を重ねることとなるのですから。
あれ?次男君とHさんはどんな関係なのだろうと思った矢先に、長男君からこんなラインが届きました。
「次男は何も言わないけれど、照れくさいだけで、母とHさんとの再婚は喜んでくれてますし、僕がいるので安心して下さい。」って。
とことん良い子だーーーーっ!
婚活って、見えない力が働くことがあるが、2人を引き寄せたのは長男君なのかもしれないと思わずにはいられないな。
【*再婚してもよいのか迷っているあなたへ*】