シングルマザーで再婚を考えている会員さんは年々増加傾向にありますが、それでも結婚相談所内の比率で言えば、初婚の方が7割、再婚の方が3割と言ったところでしょう。(当社比率)
その3割の中でも、女性でありなおかつ子供の親権をもつ方の割合と言われると少なくなるのが現状です。
保奈美さんは現在37歳で長男君は8歳。(小学3年生)
「再婚には子供の性別や年齢が影響するってネットで読みましたが、どうなんでしょうか?」
彼女からズバッと質問をされました。突然の訪問からすでに45分ほど経ったころ、彼女の本心がやっと表に現れてきたのです。
子供の年齢、これはこれから歩む道のりで避けては通れない現実的な問題ですし、相談所側からしても知っておいてほしい事項ですので、ここぞとばかりにお伝えをしました。
one before:「【子連れで再婚・シングルマザー保奈美さん(1)】自己紹介」
シングルマザーの再婚と子供の年齢
「うちの子は8歳で、お父さんがいない事も理解ができる年なのですが、お相手の方は気にされるケースが多いのでしょうか?」
最もな質問です。
ごく一般的に考えてみても、子供が物心つく前の3歳くらいまでの方が、再婚相手の男性にも懐くようなイメージがありますよね。
幼いうちはパパがほしい~と素直に表現しますし、男性にも伝わりやすい。
子供と本当の親子のような関係を築きやすいのは2歳くらいまでの幼少期です。
また、子供が大学生以上の成人に近い年になっているのであれば、再婚を応援してくれる傾向にあると言えるでしょう。
さらに、成人した娘さんや結婚を控えている娘さんと一緒に結婚相談所を尋ねてくださるシングルマザーも少なくありません。
「お母さんがこのまま1人では心配」
「自分の人生を楽しんでほしい」
このようなお考えからでしょう。
とはいえ、保奈美さんの長男君は小学3年生ですから、「今日からあなたのお父さんよ」と唐突に報告したのでは長男君をキョトンとさせることになりますし、小学生の時期に親が再婚することが子供にどう影響するのか、保奈美さんがこの時、最も気にしていたことです。
「うちこの子は、人懐っこいですし、祖父母や私の弟とも沢山触れ合ってきましたので、ここは…たぶん…大丈夫…。」
これからお相手が見つかり、コミュニケーションがとれさえすれば、新しいお父さんと上手くいく想像ができるらしいのです。
これ!大事なことですよね。
だって、保奈美さんご本人が、「うちの子はだれにも心を許さない」なんて思っていたら、そもそも子連れ再婚なんてあり得ないって、満場一致の声が聞こえてきそうですものね。
みなさんも保奈美さんもそうなのですが、一般的に「子供が多感な時期の再婚は見送ったほうが良い」などと決めつけた考え方に惑わされているのではないでしょうか?
そんな考え方をみじんも感じさせない方がおみえです。
会員さんでいらっしゃるシングルファーザーKさんには、お子さんが3人。
大学生の女の子
高校生の男の子
中学生の女の子
そしてKさんは、婚活していることをお子さん方にもかなりオープンで、「お父さんに好きな人ができて、一緒に暮らすようになったら、お父さんの部屋のぞかないでよ~(笑)」と平気な顔で話をしますよって。
さらに、中学生のお嬢さんには、「とーやん、いい人みつかったの?もっとおしゃれしないと好きになんてなってもらえないんじゃない?」と注意されるそうです。
(Kさんは外壁塗装工事の会社を経営されており、社長さんなのに、娘さんからはパパでもお父さんでもなく、「とーやん」なんですよね)
また別の会員さん、Tさんはシングルマザーで小学5年生、10歳のお嬢さんをお持ちです。ごく当たり前の毎日を送っているある日、娘さんからこんなことを言われたのです。
「ねえ、お母さんは好きな人いないの?」って。
突然のことでTさんもビックリして、「ど、どうしてそんなこと聞くの?」と質問を返したそうです。
よくよく聞いてみると、Tさんはかなりの美人さんで、子供たちから見ても「キレイなママ」と評判だったことから、お嬢さんのお友達の1人が、「あなたのお母さんは再婚しないの?お付き合いしている人はいないの?」と学校で聞かれたそうです。
だから娘さんも素直に疑問ぶつけてみたという訳なのですが、娘さんから無茶ぶりされてドギマギしゃいますね。
そんな出来事があってから、Tさんが結婚相談所に入会するまでにさして時間はかかりませんでした。
シングルマザーが再婚するためのスタートラインとは
時計をみると、保奈美さんが会社を尋ねて下さってから、あっという間に60分が過ぎようをしています。
突然の訪問でしたので、こちら側の時間にも余裕がなく、ちょっぴり焦り気味ですが、「ここ」きわめて重要ですから、主要な事柄は根掘り葉掘りとヒアリングさせていただきました。勘違いをしてほしくない気持ちからです。
「結婚相談所に入れば、希望の人を見つけてくれる」
誰しもこのワードが大好き!他人が何とかしてくれる、お金を払って入会しているのだから、願いを叶えてよ、ってね。
保奈美さんはどうお考えなのだろう?
「保奈美さん、確かに再婚をする時の子供の年齢って気になりますよね。一般的に小学生から思春期を迎える中高生の時は避けた方が無難なんて聞くと、そうかなって。」
子供の年齢を気にすることはあながち間違ってはいないけれど、それよりも先に確認してほしいことがあります。
左手の人差し指で「1」を示して、
「子連れで再婚をしようと思った時に、そのスタートラインに立つためには、クリアしていないといけない一つのことがあるんですよ。」
物事にも順序があるように、子連れ再婚を成功に導くには下準備が必要なこと話し始めると、保奈美さんの身体が少し前のめりになったことは鮮明に記憶しています。
「クリアしていないといけない一つのこと、それは、保奈美さんと長男君の関係が良好に保てていること。」
一重まぶたでさほど瞳が大きいわけではないが、そんな目をパチパチっとして、「自分では仲良くできていると思っていますが、今日帰ったら本人に聞いてみようかな。」と。
時計の針が次のアポイントに迫りつつあるのが気になっていることが悟られたのか、もう一度話が聞きたいと言われたので、日時のお約束をして、本日はお帰りいただきました。
次回は、もっと込み入った内容も伺うことになるでしょう。
保奈美さんはどのような方をご希望なのか?
希望のお相手に対しての条件を聞くことで、他力本願(他人の力で何とかしてもらおう)と考えているのか、はたまた、自分も努力を惜しまず頑張ろうと思っているのかわかりますからね。
私たち婚活アドバイザーの言葉数が大きく変わってきますし、「婚活」以前に、ご本人自身の取り組み姿勢へのアドバイスが要るのかどうか?
成婚できている方々との違いがここにあるのです。
シングルマザー保奈美さんは、どのようなお考えなのでしょう。
to be continued:「【子連れで再婚・シングルマザー保奈美さん(3)】再婚の条件」